保育士・保育に関わりたい人のプラットフォームに
【保育士】は【乳幼児教育の教育者】である。
私に学びを与えてくれた恩師が、いつも仰る言葉です。
保育現場にいる皆さま、今の自分を振り返ってみてください。
子どもの発達、運動機能について、専門家といえるだけの知識を持っていますか?
子どもの心理の発達について、年齢ごとの段階を知っていますか?
日本のナショナルカリキュラムである「保育所保育指針」をすべて把握していますか?
乳幼児期の教育はその人の人生に影響します。
その責任を常に考えながら保育をしていますか?
私は、正直なところ、20年ほど前に保育の現場に入った時、自分の知識が足りていないこと、常に子どもについて勉強し続けなければならないこと、乳幼児教育に携わる者として「専門家」といえるだけの知識とプライドをもって子ども達に関らないといけないこと、これら全てについて、大切だと分かっていながらも、行動に移せたのは、やらなければならないことのほんの一部でした。
きっと同じ思いの方も多いのではないでしょうか。
私は、今こそ【保育士】という仕事を現場から考え直していく時期なのだと思います。
ご縁があり、私は6年前から、乳幼児教育、特別支援、経済学、教育経済学とたくさんの学びの機会を与えていただきました。
弊社紬の職員も同様です。
この機会を与えていただいた私たちにできることは、今、現場にいて大切なことを知らない方たちや、大切だと知りながら学ぶ機会のない方たちに、その機会をつくり、大切なことを伝えていくことです。
紬は今、【科学×保育】の取り組みを行っています。
子ども達が生きる土台をつくるために必要なより良い環境をつくるため、CRAYON BOOKという科学的根拠に基づき作られた尺度を利用して、子ども達を様々な視点から観察、評価しています。そして同時に、ナラティブデータ、写真データ等の様々なデータも収集し、定期的にデータの分析、検証を行い、その結果を保育計画や保育活動にフィードバックしています。
見えないもの(保育)を科学的なツールを使うことによって“見える化”し、自分たちの行う保育に根拠をもって取り組んでいく。
この取り組みを始めて4年が経ちました。
より良い環境は、子ども達の才能をどんどん開花させていきます。
理由と目的をもって保育をすることの大切さを身をもって感じています。
これから私たちがやってきた取り組みをまとめ、事例として発信していこうと思っています。
共に学ぶ仲間を増やし、共に考える仲間を増やしていくことが、保育士の地位を向上させていくことに繋がっていくと信じます。
保育士の学びの場、相談の場、そして仲間同士が集える場所を作りたい。
そう願います。